腰痛

痛みの原因はさまざまで命に関わるものもあります。
「腰痛」はさまざまな原因で起こります。腰の骨や筋肉の障害によって起きていることもありますし、がんをはじめとする多くの病気によって、腰痛が引き起こされていることもあります。原因によって適切な治療法は異なるため、まずは原因が何であるかをはっきりさせておくことが大切です。

☆腰の構造と働き

 「脊柱(背骨)」の腰の部分には、「腰椎」と呼ばれる5つの「椎骨」があります。椎骨の前側(おなか側)の部分を「椎体」といい、椎体と椎体の間には「椎間板」があります。椎間板は軟らかい組織で、クッションの役割を果たしています。
 椎体の後ろ側(背中側)には神経が通っていて、さらにその後ろ側の骨は「椎間関節」を構成しています。脊柱は体を支えるだけでなく、この神経を守る働きもしているのです。

腰痛の原因

 腰痛の原因はさまざまですが、その多くは主に腰椎に負担がかかり、障害されることで痛みが発生します。

◆椎骨や筋肉、椎間板の障害
 日常生活で体を動かしたり、いろいろな姿勢をとったりすることで、腰には大きな負担がかかることにより、椎骨や筋肉、椎間板などが障害され、腰痛が生じることがあります。代表的な原因としては、「圧迫骨折」「腰椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」があります。
 圧迫骨折とは、椎体に大きな圧力が加わって椎骨が潰れることで、強い痛みを伴います。腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の一部が後方に飛び出すなどして、神経を圧迫するために起こります。脊柱管狭窄症は、神経の通るスペースである「脊柱管」が狭くなるもので、神経が圧迫される原因になります。
☆がんや細菌感染
 がんが腰椎に転移した場合に腰痛を引き起こすことがあります。肺がん、甲状腺がん、腎臓がん、大腸がん、前立腺がんなど、多くのがんが原因となる可能性があります。
 骨に細菌が感染して痛みを引き起こすこともあります。原因となるのは、「黄色ブドウ球菌」など一般的な細菌です。通常、これらの細菌が骨に感染することはありません。
 これらの腰痛の原因は命に関わる危険なものです。そのため、腰痛に加えて「夜間など安静にしているときにも痛む」「日に日に痛みが強くなる」「発熱を伴う(細菌感染のみ)」など、これらの病気に見られる特徴的な症状がある場合には、すぐに整形外科を受診してください。

腰椎以外に原因があり、腰痛を起こすものには、次のようなものがあります。

◆臓器や血管の病気
 腰椎には異常がなくても、消化器系、泌尿器系、婦人科系の病気があると、臓器の周囲の神経が刺激されます。それが腰に伝わり、腰痛を引き起こすのです。
また、腰椎のそばを通る血管の障害でも強い腰痛が起こります。
・消化器系の病気-食事に伴って腰痛が起こったり、痛みが強まったりします。
・泌尿器系の病気-排尿時に腰痛が起こります。血尿を伴う場合は、尿路結石や腎炎が原因の可能性があります。
婦人科系の病気-月経時に腰痛が起きたり、痛みが強まったりします
循環器系の病気-「解離性大動脈瘤」は3層構造である血管の壁(血管壁)の一部が剥がれ、そこに血液が流入する病気です。腰にいつもと異なる強い痛みを感じた場合には、すぐに医療機関を受診してください。
◆精神的ストレス
 精神的ストレスも腰痛の原因となることもわかってきました。脳には痛みを抑制するシステムがありますが、精神的ストレスが続くと、そのシステムがうまく働かなくなります。すると、神経が過敏になり、本来であれば弱い痛みでも、強い痛みとして感じてしまうのです。

 命に関わる病気がなければ、ほとんどの腰痛は、1週間ほどでほぼ痛みはなくなります。 腰痛で悩んでいる場合は整形外科や整骨院を受診し、命に関わる病気がないことを確認することが大切です。
検査で原因を特定できるのは、腰痛全体の約15%にすぎませんが、これらには命に関わる病気などが含まれます。約85%は原因を特定できない腰痛で、ストレスによるものがかなり含まれていると考えられます。
 原因が特定できない場合は、体を動かしてストレスをためないことが大切です。また、医療機関でも心の問題に対応するため、精神科と連携するなど、チーム医療が行われるようになってきています。

参考文献 今日の健康

ふくづか鍼灸整骨院・整体院
〒579-8036
大阪府東大阪市鷹殿町4-21
072-988-5785

当院HPはこちらです。

http://www.fukuzuka.com/